「おっくうな気持ち」が湧いてきたら...

バリアをバリアじゃなくして
出来ることをupさせる、
バリア・フリーアドバイザーのたけちゃんです。

本日は、「おっくうな気持ち」が湧いてきたら...


今週のお題は「サボりたいこと」。

サボりたいことというか
けっこう億劫に感じてたことということで。

今はなにも思わなくなったんですが、
僕は10数年前から脳の病気の後遺症で
特に左手の麻痺が強くてほぼ動かないので、
片手で何かをやらざるを得ない状況が
どうしてもところどころに出てくるんですね。

朝目覚めたらまずスッとトイレに行きますよね。

このスッとが僕は出来ないんです。(^-^;

何故なら電動ベッドから車いす
乗り移らないといけないので...
(トイレに行くには車いすに乗らないと行けない。)

その際には左足にこういうのをつけないと
掴まり立ちが出来ないので、
車いすに移れないんですね。(^-^;

でもこれを装着するのには5分くらいかかるんです。

あ、その前に靴下を履かないといけないんだ...
裸足だと痛いんで。
この靴下を履く動作にも5~10分かかるんですよね。(^-^;


こういうヤツを使うと片手で靴下が履けるんです!
(ソックスエイドと言います。)

だからスッとトイレに行くために
ちょっと早めに起きるようにしてるんですよね。(苦笑)
(時々ヤバそうになった時だけ尿器を使います。)

以前は「ちょっと勘弁してくれよ...(^-^;」と
この状況をけっこう億劫に感じてましたね。


で、トイレ、朝食、歯みがきなどを済ませ
(僕は次の日の服で寝てるので
着替えの時間はほとんどないんです。)
外出のためジャンバーとか上着を着るんですが、

そこでまた四苦八苦しながら
なんとか着るんですよね。(^-^;(5~10分)

ちなみに片手で服を着ている姿って
あまり誰にも見られたくないんですね。
四苦八苦してるので...

人によるのかもしれませんが僕は非常に嫌です。

それを見られて「あ、アイツ可哀想なヤツだ。」
っていう同情の目がイヤっていうか...

なので僕なんかは人が近くにいるところでは、
なるべく個室っぽいところで
ひっそりとさりげなく着るんですよね。(苦笑)


そのほかあらゆることを
四苦八苦気味に片手でやってると、
時にはこれらの行為(片手作業)を
「サボりたい」になるのかと思いきや、

いずれのことも「器用さを試されている」
と想ってやってるので、
全然サボりたいことにはならないんですよね。
まぁむしろ今は進んでやってるのかな...(笑)

僕は昔からというか
この病気になる以前の両手が使えていた時から、
器用さにかけてはけっこう自信があって
それが今のいろいろなバリア対峙時に
活かされていると想ってるんです。(^-^)

昔息子に僕が片手でいろいろやってる姿を見て、
「おとうさんはなんで
こっちのてをつかわないの?」
と聞かれたことがあったんですけど、

「僕くらいになると(器用だから)
こんなんも片手で出来ちゃうんだよ。ハハハハハ...」
と軽く返しておきましたね。

なので多少めんどくさいことであっても、
器用さを試されているということで
そこをより磨きなさいということだと想って、
さらにはこういう意味で
左手が動かなくなったんじゃないかとも...

まぁでも今の状況というか
自分が車いす利用者になったのもすべてのあらゆることも、
全部ホントになんとも絶妙なタイミングで
いい感じで起こってるな~と最近はよく想います。


とにもかくにも、
いろいろ「自分にいいように」
捉えていきましょう!(^-^)